洗面台の底を塞ぐ蓋には、抜きやすいように、普通鎖がついています。

何を思ったのかは、全く知る由もありません。本人さえもしかしたら無意識の行動だったのかも知れません。

母は、その鎖部分をギュウっと握り引っ張ったのです。誰が制止させようとしても駄目で、どうにもできなかったそうです。壊すまで引っ張り続け本人が納得して手を離した時、パックリと傷口が開いていたそうです。本人に痛みがなく、出血も少なかったことから、救急車は呼ばず翌日近所の整形外科へ行き、念のため4針ほど縫いつけたのです。

今回、訪問前に報告を受けていました。主人が申すに母の性格は勝気で負けず嫌い、今までホームで穏やかに暮らしてこられたのが不思議なくらいと申します。

認知症は、痛いという感覚を奪ってしまうのでしょうか。物を握る力は凄いです。私たちが握手しても老人とは思えないほどの力で握ってきます。

今度は何をしてしまうのだろうかと、包帯でぐるぐる巻き、弄らないようにテープで固定されている母の手をみながら心配する私たちです。

整形外科の夏休みが終われば、抜糸する予定です。

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