老健での生活に慣れ落ち着いてきた頃、認知症は進行していて息子の顔はわかるけれど名前が出ない状態になっていました。そんな時、申し込んでいたグループホームから電話が来たのです。申し込み直後にホーム長が義母と面談しグループホーム入所に問題ないことを確認していました。

何でも、入所されている一名様が病気悪化のため入院されたそうで、退院後ホームへ戻るか退所されるか二週間ほどで決まるのだそうです。たぶん退所になるだろうとホーム長が電話をくださったのです。

認知症対応型共同生活介護〔グループホーム〕は、在宅の介護保険扱いです。健康保険で医療機関の利用も出来ます。気になっていた慢性C型肝炎についても年齢に叶った治療行為を受けることが可能です。C型肝炎は血液感染なので一般生活で他人に感染することはありません。共同生活においても何も問題ないそうです。

そして一番気になっていた、離れて生活することを選ぶのは親不孝ではないかとホーム長に相談しました。

昔は長男や嫁が舅、姑の面倒をみるのは当たり前だったかもしれない。でも現代は食の発展、医療の進歩に伴い介護は先の見えない長い長い道のりになる可能性が非常に高い。一家離散になったり介護疲れで事件に発展してしまうことも多々ある。だったらこの家に母親が住んでいると思えば気が楽でしょう。ここへ遊びに来ればいいんですよ。お子さんがEU圏住まいの方もいらっしゃいますよ。東京なんて近い近い、六時間もあれば来れるじゃないと語られたのでした。

東京へ義母を呼び寄せてしまったら、伯父さんや叔母さんが会いに来るのは難しいけれどここなら皆来てくれるのです。

二週間後、グループホームへの入所が決まり、部屋の清掃一式が済む、約一ヶ月後に義母はグループホームへ引っ越すことになりました。

入所時の健康診断は、グループホームの主治医、なんと老健の経営母体の病院で同じ先生なのでした。

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