今になって思えばいくつかの兆候がありました。それが年齢的な自然の老いなのか病気なのか区別をつけられなかったのは、非常に残念ですし責任を痛感しています。
認知症の診断を受ける1年〜1年半ほど前からでしょうか 。
・何時に電話をしても寝起きでした。30回以上ベルを鳴らしても出ないのは常識のようになっていました。寝ている時間が異常に多かったです。
・料理をあまりしなくなりました。
・いつもお祝いの電話をくれたのに孫の誕生日を忘れてしまいました。
・自宅の塗り替えをしていました。近所の人の話ではあっという間だったそうです。いくら探しても請求書も領収書も出てきません。
・年金受給が止まってしまい、どうしようと私に電話してきました。
・健康保険は病気の人が払うものだから私は払わない・・・と電話がきたりしました。
・自分は元気だから誰にも頼りたくないが口癖でした。
・風水画を売るほど購入していました。皆梱包されたままでした。
いろいろ事が起きるたびにこちらで対処して治まっていました。でも今考えれば義母の生活全般に支障が出ていたのです。
絵画については義母が入院してからずっと後、注文いただいた商品の納品日が遅れますという葉書が転送されて初めて、他にも注文中があったと知って驚きました。
助けて・・・のサインは自ら出すのは難しいようです。義母の場合、自我が非常に強い人ですから弱音を言うなんて考えられませんでした。年金が止まった時も誰かが仕組んだ・・とか言っていました。それが症状だったと後になって知ったのです。