私は二日東京に戻っていたため主人から聞いた話がほとんどです。旧友に両脇を固められタクシーで病院へ向かった義母でした。病院では小会議室のような広めの部屋を用意してくださり旧友の方々にも同席を願ったそうです。専門医を交え世間話しのような形態で診察を進め、やはり入院加療が良いでしょうということになりました。義母は自分が病気で受診しているなどと思ってもいませんから「わたしゃあ、病気じゃないけえね。家に帰るけえ・・」と言って立ち上がり部屋を出ようとしたそうです。外で待機していたのか、一緒の部屋にいたのか憶えていないそうですが、看護師がすっと現れ義母を囲みメガネをすっと外しました。その時腰のあたりを触った看護師が「キャ」と声を上げました。そう義母のズボンが尿でビショビショだったのです。手馴れたものでそのまま義母は病棟へ連れていかれました。義母本人に病気である事や入院の意思が全く得る事が不可能であったため、主人が保護者になることで入院を可能にする「医療保護入院」になりました。これは保護者選任といって家庭裁判所に申し立てをして保護者に選ばれなくてはなりません。家庭裁判所の審判を得て初めて母親の保護者となるのです。入院のための書類を記入した後、「認知症病棟」へ行ってみるとピンク色のレンタルジャージを着てテーブルにつき昼食を出され美味しそうに食べている姿がありました。周りは同じ認知症の患者ばかりですが大声で叫ぶ人、行ったり来たり忙しい人、下を見たまま固まっている人、襲い掛かってくる人、本当に多様です。

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